TQQQの魅力と本当の怖さ(99.96%の暴落に耐えられますか?)

米国株考察

トライオートETF

コロナショックからの回復でとんでもない利益をもたらしてくれたナスダック100トリプル(TQQQ)ですが、2022年に入ってからの調整局面においてTwitter上での損切や退場したという悲痛な叫びを目の当たりにして、もう一度TQQQについて考察してみたいと思います。

TQQQはハイリスクハイリターンの商品なので、その特徴を理解しないままに運用するのは非常に危険だと思います。

レバナス(レバレッジ2倍)についても知りたいというリクエストがありましたので、追記しております。

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TQQQとQQQの違いとは

ハイテク株中心のNASDAQ指数に連動するETFは非常に人気があり、その中でもインベスコ社のQQQはその代表的なETFですが、「TQQQ」はそのNASDAQ指数に3倍のレバレッジをかけたETFです。

どちらのETFも資産残高は大きく、日々の取引量も多くて流動性は十分あります。設定来のパフォーマンスを比較すると完全にTQQQに軍配が上がるのですが、TQQQの運用が始まったのが2010年なので、それ以前のリーマンショックやITバブル崩壊は経験していないのです。

TQQQで億り人?

なんといってもTQQQの魅力は大きなリスクは伴いますが、大きなリターンが期待できることです。

ちなみにTQQQの設定来のパフォーマンスはなんと+12000%(2022年2月8日現在)。

2010年に100万円をTQQQに投資すると、12年で1億2000万円になります。

もしQQQであれば、+690%なので690万円。これでも十分なパフォーマンスですが、TQQQは圧倒的な増え方ですね。

よく、「アマゾン株を10年前に買っておいたら」とか言いますが、私にはそんな会社を見つける自信はありません。でも、TQQQならその可能性があるのです。

▼TQQQとQQQの比較チャート▼

99.96%の暴落なんて起こるの?

さて、2010年以降圧倒的なパフォーマンスのTQQQですが、実際に経験した最大のドローダウンはコロナショックの約70%です。先ほど述べたようにリーマンショックやITバブル崩壊といった暴落は経験がありません。

ここからは、疑似TQQQのデータを用いて、これらの暴落時にどのようなパフォーマンスであったかを検証していきたいと思います。

疑似TQQQの作成

今回はyahoo!financeのHistorical Dataから1990年以降のナスダック100のデータを抽出しました。

ナスダック100の毎日の変動率を3倍にしたものを前日終値に乗法したものを疑似TQQQとしました。

下のグラフは1990年1月2日から2022年2月7日までのQQQと疑似TQQQとの比較です。

▼QQQと疑似TQQQの1990年以降の比較チャート▼

(縦軸は対数表示になっています。)

ITバブル崩壊時のパフォーマンス

2000年から2001年にかけて起こったITバブル崩壊ですが、QQQは2000年3月の高値4700から2002年10月の804まで約83%の下落でした。この時、疑似TQQQはなんと99.94%の下落となりました。

100万円が600円になってしまう大暴落ということです。

リーマンショック時のパフォーマンス

2007年のリーマンショックの時は、QQQの下落約53%に対して疑似TQQQは約94%の下落となりました。

しかも、ITバブル崩壊からの下落率で考えるとなんとTQQQは99.96%の下落となります。

TQQQ長期保有のリスク

TQQQとQQQの比較で上昇も大きく下落も大きいのは理解できたと思います。では、長期保有する上でのリスクを考えたいと思います。

下の図を見てもらえれば分かると思います。この図は1日目のQQQとTQQQの値を100と仮定して、3日連続毎日10%下落して、そこから3日連続毎日10%上昇した時の動きです。

QQQは7日目に97%まで戻るのに対して、TQQQは75%とQQQと比較すると77.7%の回復率です。

この差は下落幅が大きければ大きいほど顕著になってきます。

分かりやすいのがITバブル崩壊からの回復です。QQQは約15年かけてITバブル時の高値を更新しています。

もし仮にITバブルの最高値でQQQのポジションを持っていたとしても、現在は約3倍になっています。

それに対して、TQQQは未だにITバブルの最高値から考えると-80%の状態です。上記の30年チャートは縦軸が対数表示になっているので、実際は見た目以上にひどい状況です。

レバナスなら大丈夫?

では、もう一つナスダック100のレバレッジ2倍(レバナス)であれば、TQQQと比較してどのような違いがあるのでしょうか?疑似TQQQと同じ要領で疑似レバナスを作って比較してみましょう。

▼QQQと疑似TQQQ&疑似レバナスの1990年以降の比較チャート▼

当然ですが、疑似レバナスは上昇も下落もナスダック100と疑似TQQQの中間的な動きをします。

ITバブル崩壊からの回復を見ると、ナスダック100は約15年かけてITバブル時の最高値を更新していますが、疑似レバナスは約20年かかりました

しかし、現時点での疑似TQQQがITバブル時の最高値から-80%であるのに対して、疑似レバナスは180%と大きな差があります。

皆さんはこの差をどう考えるでしょうか?未来の動きは分かりませんが、過去を振り返ってみると色々と運用方針も立てやすいかと思います。

QQQ   ITバブル時の
最高値からのドローダウン
疑似レバナスITバブル時の
最高値からのドローダウン
疑似 TQQQ ITバブル時の
最高値からのドローダウン
ITバブル2000/3470405151502975470
2002/1080482.90%73798.57%17399.94%
リーマンショック2007/10223852.41%464990.98%201299.32%
2009/3104477.81%81298.42%10599.96%
QQQ、
ITバブル時の
最高値更新
2015/1147191324074.30%492798.34%
疑似レバナス、ITバブル時の
最高値更新
2020/710604532532799290.59%
現時点2022/214571933685808280.48%

TQQQとの上手な付き合い方

では、どのようにTQQQを運用していけばよいのでしょうか?

簡単に言うと、「全力でTQQQを運用しない」「失っても納得できる金額で運用する」

人によってはリスク許容度が異なるので正解はありませんが、私の場合はおおよそ下の図のような割合で運用を開始しました。

まあ、TQQQが想定外の利益を上げてくれたので、現在はかなりTQQQの割合が増えてしまっています。早いところリバランスをしたいと思っているところです。

とりあえず、簡単に考察してみましたが、私自身も現在TQQQはかなりの含み損を抱えています。

気長に回復を待っています。

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