トライオートETF ビルダー機能
トライオートETFとは、インヴァスト証券の売買システムで世界のETFの自動売買が可能なサービスです。
自動売買ではリピート注文(自動連続注文)を採用していますので、毎日の値動きに対して、自動で新規注文、決済を繰り返してくれます。
様々なロジックがあらかじめ用意されていますので、初心者であればそのロジックをそのまま使えばよいのですが、ある程度使い慣れてくるとビルダー機能を使って自分でロジックを作ってみるのも良いと思います。
私は現在「ナスダック100トリプル_ヘッジャー」と「ビルダー機能を使って作ったオリジナルロジック」の2本立てで運用しています。
MaseTのオリジナルロジック(2021年7月)
オリジナルロジック基本版
想定レンジ | トラップ本数 | 利益額 | 必要資金 |
---|---|---|---|
135~150 | 20本 | 2 ~ 8ドル | 202,500円 |
120~135 | 24本 | 2 ~ 8ドル | 203,400円 |
105~120 | 30本 | 2 ~ 8ドル | 204,750円 |
90~105 | 39本 | 2 ~ 8ドル | 201,825円 |
75~90 | 57本 | 2 ~ 8ドル | 200,925円 |
0~75 | |||
合計170本 | 1,013,400円 |
オリジナルロジックの内容は簡単に言うと各ブロック約20万円の資金で均等にトラップを並べておくというだけです。75~150まで並べると1セット約100万円での運用となります。初めからすべてのブロックを稼働させておいても良いですが、私は基本的に1~2ブロックのみの稼働を考えています。
「0~75」は空欄ですが、この範囲は何か大きな出来事が無い限りはそこまで下落しないと思っているので、もしこの範囲に来たら、その時の環境・資金量に応じてトラップ本数などは決めたいと思います。
利益金額は「2」、「3.5」、「5」、「8」を併用していきそれぞれの運用益を比較していきたいと思います。
私は現在ロスカット水準を55の想定で運用しています(140から約60%の下落を想定)。
コロナショックの際は120から35まで下落(約70%下落)なので今すぐにコロナショックと同じ下落が来たらロスカットの可能性があります。
しかし、実際は稼働させているブロックは1~2ブロックだけなので、暴落が起こったとしても下のブロックを未稼働のままにすればロスカットレートは下がります。
ちなみに同じ100万円の運用資金でロスカット水準を0まで考えるとトラップ本数が下記の表のようになります。
想定レンジ | トラップ本数 | 利益額 | 必要資金 |
---|---|---|---|
135~150 | 12本 | 2 ~ 8ドル | 194,100円 |
120~135 | 14本 | 2 ~ 8ドル | 203,350円 |
105~120 | 16本 | 2 ~ 8ドル | 206,000円 |
90~105 | 18本 | 2 ~ 8ドル | 202,050円 |
75~90 | 21本 | 2 ~ 8ドル | 201,075円 |
0~75 | |||
81本 | 1,006,575円 |
想定ロスカットレートは各自異なると思いますので、自分の想定するロスカットレートに合わせてトラップ本数をアレンジすると良いかと思います。
オリジナルロジック利益追求版
上記記載の「オリジナルロジック基本版」の特にロスカットレート0は初心者にもお勧めすることができますが、トライオートETFの事をある程度理解できてくるともっと利益を追求したくなってくるものです。ロスカットレートをその時の状況に合わせて高めにすることによって攻めた設定にし、利益も増やすことが出来ます。
私自身は現在ロスカットレートは55~60位の想定で、基本のトラップに加えてその時の値動きに合わせて5~10ドル幅の比較的狭い範囲に追加トラップを仕掛けています。
実際にどういった追加トラップを行っているかを簡単に説明します。
上図の①のようにある程度下がった場面で追加する場合はそこから上にレンジ幅5ドル、利益幅は5ドルくらいで仕掛けます。
上図の②の辺り、あまり動きが無くなった場面で追加する場合は上下にそれぞれレンジ幅5ドル(全体で10ドル幅)、利益幅は小さめの2ドルくらいで仕掛けます。
追加トラップは比較的短期間で決済されるのを狙っています。
私は、ほったらかし運用よりある程度メンテナンスしながらの運用の方が楽しいので、結構こまめに追加トラップを仕掛けています。
運用資金のうち、約3割はこの追加トラップ用に使っています。
MaseT、現在の本当の設定
(2021年7月30日現在)
色々とオリジナルロジックについて書きましたが、実際に運用している注文設定は下記の通りです。各ブロックのレンジ幅も違いますし、レンジも重なっています。かなりアレンジしながら運用していますし、ロスカットレートも高めに設定していますので、誰にでもお勧めできる方法ではありません。参考程度にご覧ください。ちなみに現在の証拠金は2267万円です。
稼働期間 | 注文レンジ | トラップ本数 | 利益額 | 必要資金 |
---|---|---|---|---|
7/27~ | 135~150 | 150×4 | 2 , 3.5 , 5 , 8 | 620万円 |
7/6~ | 127~140 | 120×4 | 2 , 3.5 , 5 , 8 | 450万円 |
6/28~ | 117~130 | 120×4 | 2 , 3.5 , 5 , 8 | 400万円 |
以下は追加トラップ | ||||
①6/28~7/9 | 117~125 | 500 | 2.5 | (400万円) |
②7/6~ | 127~140 | 400 | 4 | 375万円 |
③7/16~ | 125~140 | 400 | 4 | 370万円 |
合計 | 117~150 | 2360 | 2215万円 |
この設定ではTQQQが117以下になった時には、注文する余力がありませんが、今の値から117以下に下落したら、実際は135~150レンジの未注文分の資金が540万円ありますし、場合によっては保有現金から一時的にトライオートETFに入金して注文したりはするつもりです。
スタートダッシュ戦略
この戦略は初めにしか使うことは出来ませんが、非常に有効な戦略です。トラリピで以前に使った戦略と同じです。
では具体的な戦略ですが、運用開始時のレートがあるブロックより上のブロックの資金を開始時レートのブロックに貸し出すということです。
例えば、もし仮に100万円での運用で、運用開始時のレートが75だとすると、「85~105」、「105~125」、「125~145」の資金を全て「65~85」に貸し出します。すると「65~85」ブロックは4セット注文することが出来ます。最初に「45~145」にまとめて注文するのに比べて4倍の利益を上げることが出来ます。
もし、運用中に85を超えてきたら、「65~85」の注文を止めて、次は「85~105」に3セット注文します。これで3倍の利益になります。
逆に65を切って「45~65」ブロックに入ってきたら、「65~85」を止めて、通常通り「45~65」を1セット注文するだけです。
この方法は難しくはありませんが、毎日レートのチェックなど最低限のメンテナンスは必要です。ほったらかし運用をしたい場合は少し戦略を変えます。
ほったらかし戦略
私のオリジナルロジックはある程度レンジを絞って集中投資していく方法です。レンジが変わると注文のon/offの切り替えも必要になってきます。またロスカットレートも0ではないので、大暴落などの際は資金の追加などをしていく必要があるかもしれません。
忙しくてあまり相場を見ていられない場合は、もう少しアレンジしてほったらかし運用が出来るようにします。
想定レンジ | トラップ本数 | 利益金額 | 必要資金 |
---|---|---|---|
20~145 | 104本 | 3.5ドル | 995,800円 |
この設定であれば、当分の間はほったらかし運用が可能だと思います。
必要証拠金の計算方法(例:ほったらかし運用の場合)
145 USDから一度も上昇せずに 20 USDまで下落すると、20~145 USDまでに 104ポジションを平均価格 82.5 USDで持つことになります。
平均価格 82.5 USDの 104 ポジションが 0 USDになる時の含み損は、 1 USD = 110 円で計算すると、
82.5 × 110 × 104 = 943,800 円
これにプラスして 0 USDの時の必要証拠金(インヴァスト証券の公式金額)が
500円 × 104 = 52,000 円
合わせて995,800円
必要資金の計算さえ理解していれば、オリジナルロジックを作る際にも役立ちます。
トライオートETFの口座開設をしてみよう
それでは、トライオートETF(インヴァスト証券)の口座開設のやり方を説明していきます。
口座開設に必要なもの
口座開設に必要なものをまずは用意しておきます。
1.メールアドレス
2.入金するための自分の口座情報
3.本人確認書類
4.マイナンバー確認書類
口座開設の手順
まずは下のバナーからインヴァスト証券のページに飛びます。
ここから、必要事項を順番に記入していきます。記入が終わると本人確認書類とマイナンバー確認書類をアップロードするだけです。
審査に通ると数日でログイン情報が郵送されてくるので、マイページにログインして口座に入金すれば、すぐに取引が開始できます。
トライオートETFの使い方
では、実際に使ってみましょう。トライオートETFは過去の実績を見て選ぶだけで運用できる自動売買セレクトを利用できます。売買のタイミングなども全てプログラミングされているので、難しいことは何も考えなくても運用できます。自動売買セレクトは非常に使いやすくなっています。
また、複数の銘柄を組み合わせてシミュレーションすることも可能です。
私は、ナスダック100トリプル_ヘッジャーを使って運用しています。
①自動売買セレクトから運用する銘柄を選ぶ
②運用実績や推奨証拠金を確認する
複数の銘柄を選ぶと、自動的に合成した成績なども確認できます。
③注文を確定するボタンを押す
いかがでしたでしょうか?とても簡単に運用が始められると思いませんか?
どうしてナスダック100指数が運用に適しているのか
私がどうしてこのトライオートETFでナスダック100指数を使っているのかを説明したいと思います。
ナスダック100とは?ナスダックとの違いは?
世界の株式市場を見回したときに、まず外せないのが世界一の経済大国であるアメリカです。
そのアメリカの株式市場ですが大きくはニューヨーク証券取引所とナスダックに分けることができ、ナスダックには約3,000銘柄が上場しています。
もともとは世界初のコンピューターシステムのみの電子市場として注目を集め、アメリカのベンチャー企業向けの株式市場でした。
しかし、アップルやアマゾンのように当初はベンチャー企業だったIT企業が巨大企業に成長し、ナスダックに残っていることも多いのです。実際今ではニューヨーク証券取引所と並ぶアメリカの代表的な株式市場となっていて、世界中の企業が上場しています。
そのナスダック市場に上場している全銘柄を元に算出した株価指数がナスダック総合指数です。
ナスダック100とは、ナスダック市場に上場している企業のうち代表的な100社のことで、ナスダック100指数とは、ナスダック上場銘柄のうち代表的な100銘柄で構成される株価指数のことです。
また100銘柄は固定ではなく、定期的に入れ替えが行われています。
つまり、世界中から上場している優秀な企業の中で、さらに選抜された超優秀な100社で構成さる株価指数なので、〇〇ショックなどの際には一時的には下がるけれども、長期的には上昇する仕組みの指数だと私は考えています。
実際に約15年のナスダックのチャートを見てもリーマンショックなどで一時的に下がっても結果的には大きく上昇しているのが分かると思います。
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